ドラムの話

身近なモノでドラムのミュートをしよう

 

こんにちは、慎太郎(@shintaro_163cm)です。

 

今回はドラムのミュートについてお話しします。

太鼓の鳴りを制限して良い音で演奏しましょう、という事です。

 

楽器屋に行ったらドラムのミュート材が売っています。

 

例えばこんなものや

 

こんなものがあります。

なんだか便利そうですね。

 

 

買うと便利なのは間違いありません。

ですが

買ってまで試すのはなぁ・・・

という方もいらっしゃるかと思います。

 

 

そこで今回は身近なモノを使ってスネアドラムのミュートをしてみようと思います。

使用するものは百均で買える物ばかりになっているので、軽い気持ちで試してみてください。

 

 ミュートの種類3つ

 

今回紹介するものはどれも定番中の定番になります。

プロドラマーも実践しているものばかりになりますので、ピンときたものがあったらマネしてください。

 

 

ガムテープ

 

ドラマーが機材の次に持ち歩くもの、それがガムテープです。

ガムテープの種類ですが、必ず布テープにしてください。

紙テープは跡が残るので、処理が大変です。

 

 

早速使い方ですが

適当な長さでちぎって、粘着性のある面を外側にしてくるくる巻いていきましょう。

それをスネアドラムの左奥部分に貼り付けます。

右奥に貼ると、演奏の邪魔になるのでやめておきましょう。

 

 

 

ここでノーミュート状態と音の比較をしてみます。

 

ちょこっと貼っただけなのに、かなり音が変わりますね。

 

 

ガムテープ+ティッシュ

 

これもよく見ますね。

目に見えて音が変わります。

 

使用方法ですが

ティッシュを折りたたんでガムテープで蓋をするように貼り付けます。

 

こんな形になります。

 

こちらも音を比較しましょう。

 

しっかりミュート出来ていますが、高音が聞こえないわけではありません。

フロアタムに使用することが多い印象です。

 

タオル+洗濯ばさみ

 

強力なミュート効果を期待できます。

 

こちらは先ほどとは使い方が変わります。

スネアドラムの奥にタオルをかけて、洗濯ばさみで落ちないように止めておきます。

 

 

それでは聞き比べてみましょう。

 

ガッツリミュート出来ていますね。

おとなしい曲で使えそうです。

 

ミュートをするべき理由3選

 

ミュートの方法を紹介しましたが、

そもそも何でミュートが必要なの?

という疑問があるかと思いますので、ミュートをした方がいい理由を3つ紹介します。

 

残響を無くして演奏をスッキリさせる

 

これはスネアドラムに限った話ですが、ノーミュートで叩くと「パァーーン」と高い音が鳴ります。

この残響をサステイン(またはサスティーン)というのですが、この音が他の楽器やボーカルと混ざると嫌な音になってしまいます。

 

 

音が混ざることによって良い効果が生まれるのならそれでいいのですが、大抵の場合は事故のようになってしまいます。

スネアドラムの高音がパンパン鳴り過ぎてボーカルが聞こえない、という悲しい現場を何度も見てきました。

 

 

そんな時にミュートをすると、サステインを取り除いて良い音で演奏できます。

演奏していて「自分の音がうるさいかも?」と感じたら、ミュートを試してみましょう。

 

 

個人練習の効率を上げる

 

ノーミュートの状態でドラムを叩いていると、自分はかなり叩けてる!と勘違いしてしまいます。

これはサステインが鳴り過ぎて本当の音が埋もれてしまっているからです。

※お風呂で歌っていると上手く歌えている現象もこれです。

 

 

そこで、すべての太鼓をミュートしてから叩いてみましょう。

驚くほど鳴りません。そして上手く叩けていません。これが自分の実力です。

 

サステインが鳴らないデッドな状態で練習することによって、自分の音が分かるようになります。

そうすることで、ちゃんと音を出そうとします。

こうして、自然に鳴らすための技術が身に付きます。

 

 

ダメになったヘッドを生き返らせる

 

どこのスタジオとは言いませんが、ヘッドがボコボコになって音がダメになっているドラムセットをよく見ます。

※ヘッドとは打面の事です。

 

元々ドラムヘッドは消耗品なのですが、交換時期を超えて酷使されているかわいそうな物をよく見ます。

 

ヘッドを交換するのにも時間はかかる。そして練習時間は限られている。

そんな時でもミュートが活躍します。

 

上記に挙げたガムテープ+ティッシュのミュートを使うことによって、音をある程度復活させることができます。

練習するからには良い音で演奏したいのが本音です。

 

もちろん練習が終わったら、スタジオ店員さんにヘッドを交換するように伝えておきましょう。

 

さいごに

 

いかがだったでしょうか。

音を止めることによって得られるものは、予想以上に多いんです。

 

 

ミュートのイロハが分かってくると、演奏する場所によって音をどうするべきなのかを考えるようになります。

こうやって音の鳴りを考えることも立派なドラムの練習です。

 

 

今から楽器練習に行くなら、百均やコンビニでガムテープを買って実践してみてください。

 

読んでいただきありがとうございました。

 

 

ドラムレッスンしています。詳しくはこちらをご覧ください。

 

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植村慎太郎

ドラム歴20年。 ドラム講師歴15年以上。 普段は某大手音楽教室とかスタジオとかいろんなところでドラムの先生してます。 好きな音楽はポップス、R&B、ジャズ。 とりあえず当たって砕けてから考えるタイプ。

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