ドラムの話

【ドラム】1タムセッティングと2タムセッティングの違い

こんにちは、慎太郎(@shintaro_163cm)です。

 

ドラムのセッティングって色々ありますよね。「それ多すぎない?」な多点セットや、反対に「えっ、それで演奏できるの?」って思ってしまうぐらい少ないセットがあります。

 

突き抜けてしまった例として、セッティングに2時間かかってしまうことで有名なテリーボジオのような人も存在します。

 

 

ドラムのセッティングって個性が生まれますね。

 

今回はそのセッティングの中でも、よく意見が分かれる 1タムセッティングと2タムセッティングの違いについて考えてみようと思います。

参考になれば幸いです。

タムって何?

1タムとか2タムとか何のこと?と疑問が出ると思いますので、先に説明しておきます。

 

バスドラムから生えているタムホルダーに刺さっている太鼓があります。

左から「ハイタム」「ロータム」というのですが、この2つの太鼓を合わせてタムタムと言います。

 

タムタムを両方とも使用すると2タムセッティング、ハイタムのみ使用すると1タムセッティングと言います。

 

セッティングの比較

 

1タムセッティング

1タムセッティングは写真の通り、ロータムがなくなった状態です。

その無くなった空間にライドシンバルを設置するのが主流になっています。

主にオールドロックやジャズを演奏する際にこのセッティングにします。

 

有名なドラマーで言うと、The Rolling Stonesのチャーリー・ワッツやLed Zeppelinのジョン・ボーナム、ジャズジャイアントと呼ばれるジャズドラマー達がこのセッティングで演奏していました。

 

見た目はなかなかシンプルですが、このセッティングの良いところを紹介します。

 

ライドシンバルが叩きやすい

 

1タムセッティングにする人のほとんどがこれを言います。

 

ライドシンバルは、シンバル類の中でも特にいろいろな音色を使います。

より近くに置いた方が操作性が上がるのは明白なので、ロータムがなくなってしまうことよりもメリットが大きいです。

 

セッティングが楽

 

ロータムが無いので、単純にセッティングがしやすいです。

 

小さいことかもしれませんが、スタジオやライブで毎回セッティングすることを考えると、なかなか馬鹿には出来ません。

 

フィルインのアイデアを考えるようになる

 

例えばある曲をコピーするとして、その曲が2タムセッティングで演奏していたとします。

そうなるとフィルインでロータムを使用しているので、フィルインを1タムセッティング仕様に変更しなければいけません。

 

ロータムを叩く場面をどう対処すればいいのかを考えることになります。

 

最初は大変ですが、ドラムフレーズの創造力を養うトレーニングになり、将来必ず役に立ちます。

 

見た目が格好いい

 

完全に主観になります。

 

僕はもともと2タムセッティングでした。

高校生の時にとあるライブに出演した際、同い年のドラマーが1タムセッティングで叩いているところを見て「かっこいーー!」と感動したのを覚えています。

それ以来1タムセッティングで演奏しています。

 

2タムセッティング

ロータムを装着し、ライドシンバルはロータムの横もしくはフロアタムの横です。

この辺りは個人の好みになります。

ポップスやフュージョンなどの音数が多い楽曲の場合、このセッティングになる傾向があります。

 

TOTOのジェフ・ポーカロやPファンク出身のデニス・チェンバースがこのセッティングで演奏しています。

 

貸しスタジオでよく見ますね。このセッティングの良いところも紹介します。

 

曲のコピーが楽

 

2タムセッティング仕様の曲はそのまま叩き、1タムセッティング仕様の曲ならロータムを使わずに叩くだけという簡単な方法で曲をコピーできます。

 

最近は賑やかな曲が多いので、とりあえず2タムセッティングにしておけば困ることはありません。

 

フィルインが色彩豊かになる

 

単純に叩ける点数が多いので、メロディアスなフィルインを叩くことが容易になります。

 

特に鍵盤系が入っている曲だと、多彩なフィルインとの相性はバッチリです。

 

見た目が派手

 

ドラムセットを要塞みたいにしたい!

ごついセッティング大好き!

だったら2タムセッティングを選ばない理由がありません。

 

演奏していてもドラムセットに守られている感があります。

 

もちろんこれは僕の主観です。

 

どっちが良いの?

 

セッティングの利点を幾つか挙げていきました。そのうえで

 

結局自分はどっちのセッティングがいいの?

 

こう考えてしまいますが、答えは簡単に出ます。

 

 

あなたの好きなアーティストの真似をしましょう。

 

今やYouTubeでアーティストが演奏している姿は簡単に確認できます。

ドラムセットに注目してタムのセッティングを確認しましょう。

 

もしくは、

 

見た目が好みな方を選びましょう。

 

そんなの音楽的じゃない!と言われそうですが、見た目にこだわってテンションを上げるのも音楽には大事な要素です。

 

ライブをするなら尚更、見られてなんぼなので判断材料の一つにしましょう。

 

 

まとめ

 

それでは今回のまとめです。

 

1タムセッティング

ライドシンバルが叩きやすい

セッティングが楽

フィルインのアイデアを考えるようになる

見た目が格好いい

2タムセッティング

曲のコピーが楽

フィルインが色彩豊かになる

見た目が派手

セッティングの選び方

オールドロック、ジャズなら1タムセッティング

ポップス、フュージョンなら2タムセッティング

好きなアーティストの真似をしてもいいが、見た目で選んでもOK

 

セッティングは演奏に直結する大事な要素です。

1タム、2タムのどちらかしか経験したことが無い方は、これを機に新しいセッティングに挑戦してみてください。

 

案外しっくりきて良い演奏ができるかもしれません。

 

読んでいただきありがとうございました。

 

 

ドラムレッスンしています。詳しくはこちらをご覧ください。

 

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植村慎太郎

ドラム歴そろそろ20年。 ドラム講師歴10年以上。 普段は某大手音楽教室とかスタジオとかいろんなところでドラムの先生してます。 好きな音楽はポップス、R&B、ジャズ。 とりあえず当たって砕けてから考えるタイプ。

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