音楽雑記

グルーヴを感じた瞬間

こんにちは、慎太郎(@shintaro_163cm)です。

 

突然ですが、僕はグルーヴという言葉が嫌いです。

 

未だに定義が出来ない言葉なので乱用されているように思えます。その結果、グルーヴと言えば何でも片付いてしまう。

 

リズムがズレているだけなのに「あの人はあんなグルーヴだからね」なんて言葉で済まされる。

 

それが個性だととられてしまう。

 

 

一時、周りがそんな風潮になりつつあったから「もしかしてグルーヴってそういうもんなの?」と思いかけました。

 

 

 

そんなある日、とある方に一喝してもらえる機会がありました。

「グルーヴって言葉はもっと高尚なもの。たかだか楽器を10年20年触っただけの人間が使うのはおこがましい」

電撃が走りました。そうか、やっぱりそうか、と。

 

悩んでいた自分の胸の奥にストンと落ちた言葉なので、初心を忘れかけたら今でも反芻して忘れないようにしています。

 

 

 

それからはグルーヴという言葉を封印し、音楽やリズムに関して具体的に説明できるように努めてきました。

 

しかし言葉で表せない、知識として得たものではなく不意に感じたものがグルーヴであると思っています。

 

 

そんな僕がグルーヴを感じた話です。

 

読んでいただけると幸いです。

 

こうやったらできたよ

始まりは突然に

20歳を少し過ぎたころ、力を入れていたバンドを脱退して、いくつかバンドをサポートしていた時です。

 

それまで練習していなかったわけではないのですが、週1回以上はライブ、たまにツアーライブをしていました。

 

それ以外はバイトをしていたので、あまり時間がなかったと言い訳をしながらだらだらしていました。

出来ることだけをして新しいことを求めなかったんですね。

 

 

そしてある日、ふとした瞬間に「めっちゃ上手くなりたいなぁ」という考えが頭をよぎりました。

バンドをろくに組んでいない、どこかに発信しているわけでもない。

 

焦りがあったんでしょうね。とにかく腕を磨いておけば、いざという時に困ることはないと信じていたので。

馬鹿でもできる単純練習

そうと決まればまず練習だ!と意気込んでスタジオに入ります。

 

当時、というか今でも同じフレーズをひたすら続けることが好きなので、「リズムパターンを最強にしよう!」と思い立ちます。

その時に使っていたメトロノームがこちら

 

これかなり便利なんです。何が便利って、電源付けて1時間放置すると勝手に電源が落ちてくれます。

 

これを利用しない手はない!とテンポを設定してポチッと電源付けて、電源落ちるまでぶっ続けでテンポキープしながらリズムパターンを叩き続けました。

 

 

叩きっぱなしでも疲れない曲が理想なので、バラードを選びます。

 

そこで当時がっつりハマっていた柴田淳さんの曲をチョイス。

Aメロ→Bメロ→サビ→間奏を叩きまたAメロに戻る。これを繰り返していました。

 

 

ただただ叩くなら猿でも出来るので、叩きながら歌を思い浮かべます。たまに口ずさんでいました。

目の前で柴田淳さんが1時間歌い続けてくれるイメージで練習します。

 

 

 

柴田さんその節はどうもありがとうございました。

 

その時の曲はこちら

 

奴はいきなりやってくる

当然なのですがぜーんぜん集中力持ちません。

 

 

ふとした瞬間に

  • 晩飯何しよう・・・
  • 今日のバイトのシフト誰と一緒やろ・・・
  • うわまだ5分しか経ってへん

このあたりの言葉が頭の上で踊ります。頑張るぞと息巻いてもこんなもんです。

 

 

でも続けることに意義があると信じて時にドラムを見、時に時計を見、時に虚空を見つめてひたすら叩きます。

続けて続けて残り3分。突然やってきました。

 

 

 

 

 

ふわっ

 

 

 

 

 

と体が浮きます。実際は浮いていないのですが、意識が外に出たような、自分を客観視しているような不思議な感覚に襲われました。

 

そしてやってくる謎の気持ちよさ。

 

 

脳内麻薬でも出たのか?と錯覚してしまいます。

それが5~10秒程続き、あっという間に元に戻りました。

 

そして鳴り止むメトロノーム。

手足を動かそうと思う前に勝手に動いている。メトロノームと一体化してリズムを意識しなくてもぴったり合っている。

言葉にできるのはこれだけです。

 

 

それ以外の不思議な感覚は、どう説明しようとしてもしっくりきません。

 

ですので、これがグルーヴとかいうものの1種ではないのか?と勝手に結論付けています。

 

味を占める

それからは自分が良いと思った曲を手あたり次第に試していきました。

 

 

Steely DanやEarth,Wind&Fire、Martha and the Vandellasを叩き、結果に差はあれど先述の感覚を得ることが出来ました。

 

リズムパターンの向こう側がこんなに楽しいと思わなかったので、今でも練習時間があれば同じフレーズを続けるようにしています。

 

以上が、僕がグルーヴを感じた話です。

 

 

楽器を長いことやっていると、似たような経験をされる方は多いのではないのでしょうか?

もし、こんな方法で実感したよーとかありましたら教えていただけたらと思います。

さいごに

 

僕が今でも音楽を続けられるのは、この経験があったからこそと言えます。

 

1時間叩き続けて耐え忍んで、最後の何秒かだけ高揚感に浸れる。

 

この数秒が今まで音楽をやっていてよかったと実感する瞬間です。

 

 

みなさんもお時間あれば1時間叩いてみてください。

 

新しい世界が見えて面白いですよ。

 

読んでいただきありがとうございました。

 

 

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植村慎太郎

ドラム歴15年以上。 ドラム講師歴10年以上。 普段は某大手音楽教室でドラムの先生してます。 好きな音楽はポップス、R&B、ジャズ。 とりあえず当たって砕けてから考えるタイプ。

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